
このバイク自体は、もう15年くらい前に購入されたもので、昔からのお客さんがメンテナンスに持ち込んでくれました。
トマジーニ・シンテシ。今もあるのだろうか?
と代理店のWEBサイトを確認したところ、現行モデルとして昔と変わらずありました。
スチールフレームといえば、コルナゴのマスターXライトやチネリのスーパーコルサも作り続けられていますね。
90年代~2000年代にアルミやカーボンに主役の座を奪われたスチールフレームですが、スポーツ車の原点たる何かが、このラグで繋ぐスチールフレームにはあるんでしょう。でなけれは、とっくになくなっていますよね。
持ち込まれた車体。美しいです


美しいラグのカット、メッキ、そしてペイント。
着いているパーツも、シルバーのカンパニョーロでまとめられていてとても綺麗。
コーラスのチタンピラー!

ハブのオーバーホール

外見はきれいでしたが、やはり中は汚れていました。
フリーボディのポールスプリングも変形していたので交換です。

モーガンブルーの、その名も「カンパグリス!」

ハブの胴体にまだグリスホールがあった頃のレコードのハブ。丸みを帯びたデザインが美しいです



ケンタウルの10Sエルゴパワー。2006年くらいのモデルだったと思いますが、未だにレバーフードの純正品が補修パーツとして手に入るカンパニョーロって、やはり良いです。

チューブラータイヤも交換。頼りにしてきたミヤタのチューブラーテープが生産を休止しているので、エフェットマリポサのチューブラーテープを使用しました。

ミヤタより若干厚めで、強力にビシッと着きます!

滞りなく作業を進めて行きましたが、どうしても気になる点があったので、直すことにしました。
ダウンチューブとシートチューブの傷


段差を埋めて

マスキングしてベースの色を塗って、、、


少しづつ色を調整して、、、


ビフォー、アフターはこんな感じです。今回、塗装の保護もかねてガラスコーティングもこの後施工しました。


完成です











外に出て撮影。
この先も大事に乗っていくためのお手伝いをすることが出来て良かったです。
カンパニョーロのシルバーのパーツ群が、夏の日差しに輝いて美しい~。
そして、傷直してガラスコーティングしたフレームも(自画自賛(笑))