東洋フレームのブランド、TESTACH(テスタッチ)のシクロクロスバイクを手直しして、街乗り仕様にしたいんだけど、というご相談を受けました。
シルバーのパーツを使って、Wレバー仕様で、パーツはカンパニョーロをメインに、リムはハイトが低い昔のチューブラーで、アップライトなハンドルを付けてのんびり乗り乗りたい、あと、泥除けも必要、本所のがいいな、、、
とこの様なコンセプトでお話し頂き、フレームを持ち込んでもらいました。
何となくイメージは湧くものの、こういう自転車はあまりやって来なかったので果たしてどうなるのだろう?と思っていましたが、無事組み上がりました。
良い感じじゃないですか??
作業風景
ホイールは、MICHEのカンパニョーロ互換のハブに、MAVIC REFLEXで。タイヤはチャレンジのシクロクロスタイヤ30C。レースに出る訳ではないので、今回はエフェットマリポサのチューブラーテープで取り付け。
BB下のワイヤーリード取り付け。
付属のボルトは長くてBBシェルに干渉するので、ボルトの長さを調整
クランクは、古いDEORE LXの5アームクランクをW仕様に。タイオガのチェーンリングは本当は9sまでの仕様ですが、試乗した所問題なさそうなのでこれで行きました。
26mmのクランプ径のステムに対し、25.4mmのプロムナード
ハンドルを取り付けるのでシムを使用
ダイアコンペ、ENECYCLOのWレバー。10sのコントロールはなかなか難しいですが、それもまた楽し!クラシカルなデザインが良いですね
フェンダーは本所のスムースフェンダー。
ステー付きで、穴も予め開いているという、本所のマッドガードの中では取り付けやすい仕様。
とは言え、シートブリッジの穴の位置が全く合わず開け直し。
チェーンステイのブリッジがフレームになく、どうしようかと思いましたが、たまたま見ていたボトルケージを増設する小物を見ていたら、取り付け方法が閃きました
カンチブレーキもダイヤコンペ
インナーケーブルの末端はキャップではなく、ハンダ処理
ほぼ完成したところで、クイックレリーズを昔のカンパニョーロのものにしたいと持ち込まれましたが、明らかに長さが足りない。
仕方なく、構造が似ているものを色々探して、シャフト本体の交換作業。
現行品だとなかなか合うものがなく、ようやくみつけたのは、多分昔のローラー台に付属していたゴツいクイックレリーズ。
このシャフトがかなり近い寸法で、レバーの固定方法もほぼ一緒。
シャフトの頭の部分を少しだけ削ったら上手いことカンパニョーロと合体出来ました。
かくして、完成です。
かつて、レースでしのぎを削ったバイクが、役目を終えて穏やかな余生を過ごす、という感じですね。
古いバイクも、こうしてカスタムする事で再び楽しむ事が出来るという好例となりました。
ご自宅で眠っているバイクがあったらこんなカスタムもまた一興です。
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