Bicicletta Buna
10年経っても、まだまだこれからです
クロモリフレームにカンパニョーロ仕様という、私の心を鷲掴みにするバイクがやってきました。




QUARK(細山製作所様)のロード。とても乗りやすくてお気に入りというオーナー様ですが、前のオーナー様から譲り受けたセカンドハンドのバイクということもあり、点検もかねてのLEVEL2作業ということでお預かりしました。
作業開始
洗車して汚れを落とした後、ガラスコーティング

クレスト4℃、煌機(きらめき)登場。小傷と塗装剥がれがあったので、傷取り後、少し塗装の補修をしてコーティング(画像取り忘れ💦)
各部の点検作業へ

ヘッド周りが何かおかしい、とおっしゃっていたので開けてみると、アンカーが上まで上がってきていました。


打ち直し

BBをチェック。カンパニョーロのウルトラトルクBBカップは、締めすぎるとカップが歪みベアリングの回転に異常を来すことがあるので、なかなか難しいです。
マニュアル通りに行くと、35Nmでグリスを塗布せずに締めこむ、ロックタイト222を塗布して手で締めこむ、の2通りの方法がありますが、今回は、前者を選択。

クランクのフィキシングボルトも42-60Nmのトルクなので、トルクレンチを50Nm
にセットして締め込み。ここも、締めすぎると音鳴りが発生することがあるので、ちゃんとマニュアル通りに組み付けします。

ケーブル交換。ヴェローチェの10Sがアッセンブルされていますが、09-10シーズンのヴェローチェは、この形状のレバーとなり、上位グレードと同じウルトラシフト(多段変速が出来るタイプです)が採用されています。
この後、11モデルからRDが刷新され、エルゴパワーもパワーシフトとなります。
パワーシフトのレバーは画像のRDとは互換性がなくなります。

この09-11辺りのカンパニョーロの互換性は、なかなかややこしいですね。
でも作業していて、少しづつ思い出してきました。

ケーブルのゴリゴリ感を減らすためにアウターカップにライナー管を入れてます。

傷防止シールを張って

完成です。


ちなみに、ヘッドのスペーサーは恐らくこのフレーム専用のものですが、高い精度で作られていて流石フレームビルダーさんが作るものだ、とちょっと感動してしまいました。


ガラスコーティングによりピカピカです

小傷、塗装剥がれも極力目立たないように処置しました

今から10数年前のバイクですが、ちゃんと手入れすればまだまだ走れます。
この辺りのカンパニョーロのパーツも好きですし、クロモリフレーム大好きな私としても、とても楽しく、興味深くメンテナンスさせてもらいました。
ちなみにオーナ様、開店後続けて3台目のメンテナンスのご依頼です。
いつも、ありがとうございます。
メーカー問わず、皆様のご利用、お待ちしております m(_ _)m